2024年8月9日
前橋市に「ASTERⅡ」導入による
介護予防事業の最適化を支援
株式会社エッグは、2024年4月1日より前橋市にて、高齢者の介護予防において重要な役割を果たすシステム「ASTERⅡ」を導入しました。また、当社は専門研究機関と協働し、前橋市の介護予防事業の運用に関するアドバイザリー業務を提供し、介護予防事業の効率化と効果向上を推進しています。
導入の背景
前橋市ではこれまで、さまざまな介護予防施策を実施し、介護予防教室などを通じて高齢者の健康寿命の延伸と介護給付費の抑制を推進してきました。しかし、高齢者人口が増加する中、事業運営における職員の業務負担の増加に伴い、介護予防施策の継続と職員の業務量削減の両立が求められていました。特に、事業効果を検証し最適化を図るため、対象となる高齢者の属性分析や個人データの蓄積、医療と介護情報の連携による医療費・介護給付費の削減効果の明確化が必要とされていました。
- 問診スクリーニングの効率化と作業軽減
令和5年度以前は、事業ごとに複数の問診やスクリーニングを実施し、結果を職員が手入力でデジタルデータ化していました。そのため、職員の業務が煩雑化し、問診データを活用したフィードバックや分析が進んでいませんでした。専門研究機関との協議のもと、令和6年度からは問診を一次問診と二次問診に分け、一次問診ではチェックリストに基づいてフレイルの疑いのある対象者と健康者を判別、二次問診ではフレイルの疑いのある対象者に対し、専門職による深掘りした問診(運動、栄養、精神面)を実施することを提案し、個々の状況に応じた介入と事業への導線構築を支援しました。
また、問診時にタブレットを導入し、フレイル度判定の入力作業を軽減することで、分析が可能になりました。入力後は即座にフィードバックを提供できるようになり、地域や属性別の集計・分析も自動化され、人的負担が軽減されました。